シンガポール政府機関による持続可能な材料、廃棄物管理などを課題とした取り組み
世界の平均気温の上昇、天然資源の減少、廃棄物の増加、温室効果ガスの排出量の増加に伴い、地球環境を回復し保護するため、持続可能なソリューションを開発し実施することが急務となっています。生態系の回復は複雑で多面的な課題のため、より持続可能な未来に向けたイノベーションを実現するにはコラボレーションが鍵となります。
過去2回の「Sustainability Open Innovation Challenge(SOIC)」の成功を受けて、Enterprise Singapore(ESG)は再び主要な業界パートナーと協力して、第3版である本年度2021年の取り組みを企画そして実行することを決定しました。今回は持続可能な材料、廃棄物管理などを課題として組み込んだ、サステナビリティ分野でのオープンイノベーションチャレンジとなっています。
ESGは、課題に挑戦するイノベーティブな会社を招待しました。彼らはメジャーパートナー企業とのコラボレーションの機会、ソリューションの開発資金援助、テスト環境を得られるだけでなく、より持続可能な未来を作るという重要な任務を担います。
※主要パートナー:Alliance to End Plastic Waste (Alliance), ChangiAirport Group, EM Services, ExxonMobil, Mercedes-Benz and WWFSingapore
※コミュニティ&サポートパートナー:Eco-Business, Uplink, NordicInnovation House, SGInnovateS
SOICは2つの個別のラウンドで構成され、それぞれに異なるチャレンジパートナーとチャレンジステートメントがあります。2021年8月に始まった第1ラウンドでは、廃棄物の管理、持続可能な素材、持続可能な食料源の3つのチャレンジ分野に焦点を当てました。第2ラウンドは11月に始まります。
受賞したイノベーターには、チャレンジステートメントの所有者と密接に協力してソリューションを共同で開発する機会と、潜在顧客の獲得の機会が与えられます。
更には将来的なパートナーとしてパイロットテスト、フィールド検証、またはソリューション開発のための資金援助などの機会を得られる可能性もあります。Enterprise Singaporeは、企業開発を推進する政府機関であり、シンガポール企業の海外展開を支援する「国際企業庁(IE)」と、中小企業を支援する機関「規格・生産性・革新庁(SPRING)」を統合した機関として、成長意欲のある様々なステージの企業の成長・国際化・イノベーションなどを支援しています。また、グローバルな貿易やスタートアップ企業のハブとしてシンガポールの成長を支え、国内の製品やサービスの品質向上を通じた国際的な信頼を築いています。詳細については、www.enterprisesg.gov.sgをご覧ください。
イノベーションとは技術的な進歩だけではなく、オープンイノベーションに対する産業界の意識を高め、企業がイノベーションの旅に乗り出すのを支援することであり、パートナーとの新しいコラボレーションの方法でもあります。
Challengeページを見る(英語の外部リンク)
https://www.agorize.com/plastics-data-challenge
Agorizeは2011年フランス発、オープンイノベーションとタレントエンゲージメントに特化したグローバルクラウドシステムを提供するスタートアップ企業です。独自のSaaS型マネジメントシステム提供と世界500万以上のイノベーターネットワーク連携を通じて、これまで300以上の世界中の企業・行政・組織のオープンイノベーションチャレンジやハッカソンなどの取り組みを支援しています。
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